いえづくり教習所15日目
所長の助けも大いにあり、屋根はひとまず完成!
今日は主に、外壁と内壁の作業だ。
まず、建具やサッシの隙間から雨が入らないように、防水テープを貼る。
そのあと、柱と軒(のき)や梁(はり)を耐震金具で固定する。
数も多いので、分担して取り付ける。
みんな、インパクトドライバーの使用もお手のものだ。
続いて、外側からは「透湿防水防風シート」を貼り、内側には断熱材を敷き詰めていく。
透湿防水防風シートを真っ直ぐになるように貼っていく。
シワがないようにピンと引っ張り、タッカー(デカいホチキス)で留める。
ますます家っぽい。
内側は断熱材だ。
こちらも隙間が出来ないように敷き詰めて、左右をタッカーで固定する。
断熱材(ガラスウール)は、特殊な袋の中にガラス繊維の綿が入っている。この空気の層が断熱効果を生み出す。
それが終わると、今度は内壁や天井の下地となる胴縁の取り付けだ。
汗だくになりながら、手順を説明してくれる所長。みんな真剣に聞き入る。
まず、天井部の胴縁を均等な間隔で取り付ける。そして、屋根裏にも断熱材を敷いていく。
こんな感じに隙間なく置いていく。
こちらも等間隔に胴縁をビス留めする。
内装をしていないチームは「留(とめ)」と呼ばれる建具づくりだ。今日は練習として、全員が30センチ四方の「留(とめ)」を作成する。
ここでいよいよゼットソーの出番だ。
今日まで使うことなく、
「はやく使いたい!」
とみんながヤキモキしていたゼットソー。両刃のノコギリよりも細かい切断に適しているらしい。
両刃ノコギリでも作ることは出来るが、より適したゼットソーを使って、「留(とめ)」を刻んでいく。
教習所大詰めともなると、みんな図面を見ただけでこんな物を作ることが出来る。
所長の分かりやすく丁寧な指導の賜物だ。
1番素早く仕上げたのは、作業スピードに定評のある【もりみっちゃん】だ。
いち早く作業を終え、まだの人をヘルプしようと見回るもりみっちゃんが、急に声を上げた。
「これってゼットソーでやるんですか!?」
なんと、もりみっちゃんはゼットソーではなく、両刃ノコギリを使っていたのだ。
もりみっちゃんのゼットソーだけは、日の目を見ぬまま教習所を終えることになりそうだ。